高級住宅地と呼ばれる所の患者宅に行っていた時。
突然、患者さんの奥様が喋り始めたんです。
「私ね。家出した事あるのよ。もうねぇ、何もかも嫌になってしまって…。そしてね。急に腹が立ってきて、毎日がバカバカしくなってね。
もう、こんなの嫌だ❗って、思ったのよ。」
笑いながらですが…本当にそうだろうなぁ。とか、思う訳です。
旦那様は癌の末期にプラス認知症…。
子供さんは別居の男の子が二人。
勿論、もう家庭を持たれて生活をされているんです。
誰に何を頼るとか、お願いするとか・・
そんなのって、なかなか出来ないものなんです。
自分一人で毎日格闘中。
そりゃそりゃあ~なりますよ。
で、家出となるのですが、少し離れた市の高級ホテルに泊まったそうなんです。
ホテルから息子さん達に電話➰
「お母さんは家出しま~す」
(笑)
慌てませんか?
誰が認知症の癌の末期のお父さんをみるんですかね??
お母さんの有り難みと、存在意義と感謝が湧いて来ませんか……。
聞いた私は、それはたまには良い事かもしれないと思いました。
私達が最大に関われても週に3回。
1時間程度です。
法律でそうなってしまっているんですから、仕方ないんですよね。
自費なら際限無く出来るかもしれないけれど、癌の治療にも、お金がかかりますし。年齢と共に収入もダウンしていきますから。
私は、妻であるY子さんに伝えました。
たまには、介護者や家族の休養も必要。
楽しめたのなら、充分じゃないか…と。
「そう?美味しいものいっぱい食べたし、お酒も飲んじゃったわ~もう、翌日の夜まで帰って来なかったの❗スッキリしたのよ~」との事でした。
小さな息抜きに、看護師だって使って貰えれば良いなぁ。と感じました。
家族の代わりは居ないけれど、介護や看護の代わりは存在するのです。
情報をしっかり握って貰えれば利用して貰えると思うのです。
キッカケは小さくても、大きな意味が残るんじゃないかな。
頑張って~~
在宅応援メンバー達。。。
*付け加え・・・
このお宅で、毎回頂いた柚子のジュースが美味しかったです。。(〃_ _)σ∥
小瓶でした。*
それでは、また